Last-modified: 2007-08-22 (水) 20:58:58 (6085d)

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考え事のかけら

• やり残し
  いくつかの選択肢があった。
  そのなかで、大阪に移ることを決めた決定的な理由は、友達のこの言葉だった。

  kimita君よ。おもろいことないぞ。

  　
  さかのぼること６年ほど前になるか。
  おそらく初めてであったろう挫折のような境遇を経て、やり残してきたことを一つずつ潰していくような暮らしが始まった。
  その暮らしの始まりの季節を共にした友達が俺に与えてくれた後押しと心意気。
  それに報いたい気持ちは、５年余りの歳月をかけて「やり残したこと」になり、そして今、こんな形で現実になった。

  決して、あのころに望んだ通りの形じゃないけど。
  つくづくタフで人に気の利いたお節介のできるその友達が吐いた一言を、俺は次なる遊び場に移るきっかけとしてもらったわけで。
  やり残したことに何らかの満足を得るまでに、またどれだけの人に会って、どんな時の重ね方をするんだろか。
  なにしろ、イキイキとして過ごしたいもんだね。

  あ、もしかすると既に今、次のやり残しが育ち始めてるかもしれないね。
  そうして次々年輪を重ねていつか、いっぱしの大人と呼んでくれてもいい自分になれるのかもしれんね。
  まだまだ遠いな。